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1997年4月5日、休日、東京から2時間あまり、もちろん途中のサービスエリアを堪能しながら、関越高速道路をゆっくり走る。妙義山の裏に小さなダムがあった。こんな時間、こんな所に人などいるはずがないと決め込み朝霧の山道を走っていると、何台かのワゴンが止めてあった。釣人の朝は早いは、本当だ。しかし本当に早い。ヤブに近い草木をわけ入るとその向こうに帽子だけが見える。こわごわ近寄ると湖畔に立つ釣人。最近ブームの絶頂を迎えるルアーではないので朝の湖畔の静の時間。タバコも吸わない、本も読まない、ラジオも鳴らない、PHSも立たない群馬の山奥の朝9時20分。水面をただひたすらにステアする彼をとう目にみおろしていると30年前の懐かしい釣りが思い出された。原爆の町、広島での川釣り。ハゼ、ドンコ、ゴカイ、犬の骨..... 30年ぶりに釣りがしたくなった。(後日談・次の日曜日、近くの最近OPENした近代造りのつり具屋をのぞくと、道具の山。なんだかめんどくさくなって、どこかのOUTDOORメーカーのロゴ入りサイフを買っただけで帰ってしまった)
1997年4月6日、日曜日夕方、外は雨、群馬県高崎市内、若者が集まる? 何とか紹介MAPには必ず載っている喫茶店。赤いセーターの彼女は入って来た時から目を引きました。美人。聞こえて来る話から想像すると、どこかの高校の運動クラブの練習帰り。赤の彼女は今年卒業してどこかの大学に進学したOB。みんなが久しぶりに練習に来たOBを囲んで熱談あり、爆笑ありで、近くにいても楽しさが伝わってきました。僕も妻も子も自分達の会話がだんだん内容薄になっていくのを感じながら。昨日から引きづっている人間関係、佐藤先生の具体的対処方法、そして恋愛、話題はつきません。そしてやっぱり出ました。「先輩、今つき合っている人、いるんでしょ、例の人?」等... 遠回しな言葉からだんだん核心にせまる質問と答え。忙しさが続き、ちょっと郊外にでもと関越高速とばして、群馬サファリパークへ。国道沿い本屋でたまたま見つけた奥妙義山の国民宿舎へ一泊。その帰途に立ち寄った高崎市内。旅の最中で得る色々な状況の中でもけっこう印象に残る時間。彼女が結婚して、子供を生んで、母として妻としていくのだとすると、例えば、結婚式ってちゃんと群馬県近郊の形式的なもの? 出産はラマーズ法とかで、ご主人は側についていたりするタイプ? 子供がぐずって頭をヒッパタク回数/週は、強さは? つまり、美人で人気者で、もし街角でスカウトされたら1度くらいタレントに挑戦してみようかとちゃんと時間をかけて考えたすえに結論し、貯金もそこそこに東京三菱銀行の支店にして、好きな男かちゃんとした人間かを本能的に見て選んで寝て、年に一度くらいはダイエットして。もてるタイプ。でもね、なんだか彼女の言葉の中に、依存性、誰かに何かに依存する精神をかいまみました。人は誰でも依存するし、10代の女の子もするし、高崎の人もイタリア人も当然、依存する。だから依存する心はしょうがないし、魅力的に写る事もあるし、一般的でティピカル。でもでも彼女からもう少しその依存心を奪えたら、ちがう幸福な人生がどこからか現れる勝手な確信めいた考えが浮かびました。自立せよ、自分にいってるのかな。本当に勝手だけど。
1997年4月20日、プリントクラブの事は皆んな知っている。女子学生ならずとも、今やオッチャン、おばちゃん、犬までも、撮って撮って撮りまくり。僕のサイフの中にも娘と撮ったヤツ2枚、姪がくれたヤツ1枚。これは姪の秘密?の手帳です。僕は結構こうゆう写真が好きです。姪と会うと、彼女も僕がこういう物好きな事知っていて、話題づくりか、嫌な顔せずよく見せてくれます。僕は最初のページから、左上から丹念になめるように見ていきます。時々、これどんな人?とか質問しながら。どんな時に、どんな話をしながらガヤガヤ撮ったのか想像しながら眺めるのがとても楽しい。こうゆう事やって大きくなる?
成長して大人になれるのがとても羨ましい気にもなってきます。偶然なのですが、この写真を見ながらこれを書いているバックには妻が図書館から借りてきた尾崎豊のCDが流れています。「町の風景」。想像して下さい。ティーンエージャーっていいですよね。僕の娘もあと3年で10代になります。